先月アジアの最貧国の一つであるバングラデシュに行ってきました。昔学校で勉強したときは確か東パキスタンでした。その後西パキスタンとの独立戦争を経て、バングラデシュの建国に至りました。北海道の2倍ぐらいの土地に1億8千万人の人が住む、とても人口密度が高い国です。
最初の訪問先はJICA(ジャイカ)でした。日本の援助が最大の国はインドで、2番目がバングラデシュです。空港の建物や高速道路が作られるなどの経済協力があり、台湾以上の親日国らしいです。
また技能実習生のための日本語教室にも行きました。見学させてもらった教室にはいると「こんにちは!」と元気な声で迎えられました。20才ぐらいの男性のクラスで、見渡すと皆口の周りに髭を生やしていました。イスラム教に関係があるかもしれません。日本に行きたいですかと聞いたところ、全員が行きたいと返事をしました。
最後にご紹介する訪問先はグラミン銀行です。銀行なので、高層ビルの中の会議室で説明を受けるのかなと思っていましたが、私たち一行がホテルからバスに乗り、町からかなり遠いところの小さな村の中へ入って行きました。家と家の間に広場があり、そこに主婦や年配の女性が数十人集まっていました。1列が6、7人で横に8列ぐらい並んでいました。一番前にいる人が班長で、その班の責任者になります。みなノートを1冊持っていて、そこにいくら借りたか、その後毎週の返済額が記入されています。講みたいなシステムなのかなと思いました。その班の誰かが返済不能になるとその班が連帯責任を負うようなルールです。このマイクロ・ファイナンスを考案したユヌス博士はノーベル平和賞を受賞しています。そのあとは、融資を受けてどんな事業に役立ったかを確かめるために、近隣の家に
伺いました。ある家庭は、牛を1頭買って、牛乳を搾り収入を得ています。家に入って、牛を見てきました。
視察を終えて、産業はアパレルぐらいで非常に貧しい状況ですが、勤勉な国民性を感じました。








