作成日:2018/01/01
北斎とジャポニスム展
先日の土曜日、大学のゼミの同窓会のため上京しました。私は経済学を研究するゼミに属していて、ゼミは23期まで続きましたが、私は22期です。1期などの最初の頃の人たちは老齢化が進み、亡くなった方もいて、案内に毎年同窓会をやってきましたが今年で最後になるかもしれないと書いてあったので、今年は参加しようと出かけました。
早く東京に着いたので、どこか美術展がないかとスマホで検索すると、北斎とジャポニスム展が国立西洋美術館で開催されていて、時間潰しのため上野に向かいました。上野駅を降りるとすぐでした。入場券を買うのに行列ができていました。入場して、荷物をコインロッカー(100円かかりますが、あとで戻りました。)に預けて、エルミタージュ展のときと同じように音声ガイドを借りました。ナビゲーターは居酒屋巡りでおなじみの松重豊でした。
北斎が西欧の画家に与えた影響は思っていた以上に大きなものでした。モネ、マネ、ドガなど北斎の浮世絵から強い影響を受け、北斎がいなかったら印象派は盛んにならなかったかもしれません。画家だけでなく、エミール・ガレのようなガラス工芸家にも影響を与えたのです。文化は西欧から一方的に伝わったという先入観がありますが、日本から西欧にこれだけ影響を与えたのだから、日本人として誇らしく思いました。
ゼミではアカデミックな雰囲気に浸りたいという先輩の意見が出て、継続すことになりましたが、来年も早く東京に着き、いい美術展を見たいと思います。